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和風チキンカツサンド

執筆者の写真: オセアナ ポートヴィレッジ座間味オセアナ ポートヴィレッジ座間味

2021年7月より、オセアナは和風チキンカツサンドを販売します。ほぼファーストフードを目標に、10-19時の時間帯に数人が訪れても5分程度の待ち時間で提供できる体制を目指します。こだわりはスピードだけじゃないんです。ほどよくしっとり食感とほんのり甘みで評判の自家製パンに、甘辛バランスしっかりの濃厚ソースが浸みこんだ110グラムのチキンカツを丸ごと挟んだカツサンドです! 

ケンタッキーの和風カツサンドを勝手に参考にしました(笑) できあがりはケンタッキーのカツサンドより甘さ控えめで、それを包み込むパンのほんのりとした甘さと合わさってバランスが成立する、そんな味わいとなっています。ケンタ風に表現すると、ボリュームもともなうので、it's stomach-ravin' good! (笑) 20代が食べても満足します!ポテトフライとドリンクをつけてのセット販売となります。ながく親しまれるサービスにしていきたいと思います。


和風チキンカツサンド、実は座間味島では最適解のひとつだと思っています。揚げるだけのシンプル調理で、厚切りパンに挟みこむことでバンズ作りも省け、汗をかく島では人気不動のソース味が全体をまとめてくれます(笑) 

限られた手間だけど確実に続けられ、しかもお客さまにも喜んでもらえる飲食サービス…実はこの島の永遠のテーマなんです。


座間味島は繁忙期と閑散期がはっきりしています。一年を通して安定的に売り上げをだしにくい! そのせいか、座間味集落といえども飲食店の数は限られています。そこにコロナが起きちゃいました! 繁忙期はただでさえ足りなかった飲食サービスがさらに減っています。当館フロントでも夕食時になるとお店の席を確保したいゲストのため、スタッフは各店に電話を掛けまくる日々です。日本語のできるゲストはまだしも、日本語の話せないお子様づれのゲストともなると、体調に影響する結果を招きかねません。「なんでもいいから食べさせてくれ」と駆け込まれたケースも一件や二件じゃないです。島だから魚くらい豊富でしょう?と思われがちですが、漁業を専業にしている人はほとんどいません。天候の影響を受けやすい島では魚介類ですら安定供給がままならないのです。だから座間味はすべてを沖縄本島から取り寄せています。


そんなナイナイ尽くしの座間味島では、いつ行ってもそこそこの食べ物を買い求めることができるということは「アタリマエ」ではなかったりします。島に進出して二年近く…燃料代も高い島でそれを実現するには相当の工夫と努力が必要なだと痛感してきました。


当初は座間味島初のステーキ弁当を売っていたんです。このステーキ弁当、好評でした。2千円以上したのでしばらくは遠巻きに見ていた島の方々にも評判が広まり、売れだしました。こうなると避けられないのが大量受注です(笑) ステーキを大量にと言っても、程よく焼き上げるにはどうしても時間かかるし、副菜も豊富だったのでそれなりに人手もかかる商品でした。納品日ともなるとスタッフの頭のなかはステーキ弁当への使命感でいっぱい(笑) またステーキは作り置きができない商品でもあり、仕上がりのタイミング調整が一苦労な商品でした。つまり…有人で対応するには限界があり、増員かサービス停止のいずれかを選択する必要がありました。


だったら冷凍ビーフパティを焼き上げるハンバーガーでいいじゃないという話になるんですが、そんな折、視てしまうんです…NHKのBS番組、シリーズ”2030 未来への分岐点”を! 長い時を経てアメリカ大陸に蓄えられた地下水を大量に消費しながら肉牛を飼育しているシーンを…しかもその地下水が枯渇し始めてると。後ろめたさ100%×調理プレッシャー100%のもはや形容しがたい10000%で頭の中はギュウギュウでした(笑) だからもう止めようと!【島グルメを求めて】シーズン1「葛藤の絶品ステーキ」はBS番組と共に終了したんだと(笑) 


ステーキ弁当のリクエストが絶えなかった時期に、手ごたえを感じてた別の商品がありました。厨房担当Nさんとじっくり時間をかけて商品化したロースカツサンドです!これまでいろんなカツサンドを食べてきましたが、勝るとも劣らずとはこのことで、味もボリュームも満足度の高い仕上りとなっています。島に長く滞在するとホントーに渇望してくるんです、ソース味とカレー味に(笑) ここまで人はソース味を求めているのかと、再認識させられたのがロースカツサンドでした。

ソース味のチキンカツにする構想まではすんなりいったのですが、問題はカツを挟み込むバンズ!


幾晩となく徹夜でYoutubeを見倒しましたが、ホームベーカリーを使ってもどうしても二手間はかかってしまいます。

「厚切りパンを考えてみては?」

長年付き合いの建築士Yさんのふとした一言で状況は大きく前進しました。

おいしいと評判の館内で焼き上げているパンを厚切りにしよう。

千切りに手間とられるキャベツじゃなくレタスはどうだろう?

そこに塩分すこし控えめのマヨネーズと粒マスタード少々。

最後に濃厚ソースがたっぷりしみたチキンカツをそーっと差し込めば…


初回の試食では、そのあまりの好バランス具合に驚いたのを覚えてます(笑)

やればできるじゃん、オレたち(笑)

悩めばできるじゃん、島ファーストフード(笑)

本島から入る食材だけでおいしいパンレシピを完成してくれた厨房担当のNさん!

Nさん指揮のもと、文句ひとつ言わず毎日パンを焼き上げるホームベーカリー集団((笑)) ← ほんと文句言わない!

いつも役に立つアドバイスをしてくれる建築士のYさん!


そして何よりも、常にボクたちに課題を与え、悩み考えるとを要求し…かならずお客さまを惹きつけてくれる座間味島!

関係各位、ホームベーカリー8機および一島に深く感謝も申し上げる次第です!


オセアナの和風チキンカツ企画、近く始動します!


(了)

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